2009年02月10日
銀座線の怪
自分が東京勤めだった頃の話。
地下鉄に乗ってた時に体験した
世にも恐ろしい話。
季節外れではあるが、テレビを観てて急に
思い出したので。
それでは、どぞ。
それは会社から上野に向かう時に起こった。
半蔵門駅から半蔵門線に乗り三越前へ。
三越前から銀座線に乗り換え上野を目指す、そんなルート。
銀座線に乗り換え、一番端のシートに座った。
座ったと同時に、その不審な男に気付いた。
自分とは対角線上のシートの前に立つ男。
動きが怪しいのである。尋常ではない程落ち着きがない。
じっとすることが出来ないのである。
それに妙な紙袋も持っている。
この半年前に地下鉄サリン事件があったばかりだったので
寝たふりをして、この男を観察(監視)する事にした。
すると電車は神田駅に着いた。
指の隙間から男の方を見るといなくなっている。
しまった見失った!
男が立っていた付近の網棚をチェック!
何もない。
シートの下にも紙袋は無い。一安心・・・
嫌。何か小さな長細い物が置いてある。
座席を立ち、その不審物を覗き込む。勿論、息は止めて。
その不審物までの距離30cmの所で、その正体に気付いた。
うんこ
だった。
あの男、うんこ漏らしやがった!
あの挙動不審な動きは、うんこを我慢していたんだ。
上野で降りた時駅員に、不審物がありますと言おうかと思ったが
電車は遅れ、ニュースにでもなったらあの男が可哀想だと思い
ありのまま
「うんこ落ちてます」
と告げた。
その時の駅員の顔が、今でも忘れられない。
これを自分は「銀座線の怪」と呼んでいる。
しかしこの事件の悲しい所は、この話を誰も信じてくれない所だ。
Posted by キョウ at 20:00│Comments(0)
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